在来工法とは

在来工法の特徴

在来工法とは、別名「木造軸組工法」とも言われる、日本家屋の多くに使用されてきた住宅構造です。

「木造軸組工法」という名称からもわかるように、建築をする時にはまずコンクリートで基礎を作ったのちに丈夫な柱を部屋の基軸となる部分に設置をして、それを補強する形で住宅にしていきます。
個人住宅に主に用いられてきた工法なので、新しく木造住宅が建築される様子を見たことがある人も多いでしょう。
日本においては住宅建材として木材が最も多く用いられてきたことから、現在も戸建て住宅と言えばこの在来工法によるものが一般的になっています。

ただ、在来工法は昔ながらの木造住宅の工法がそのまま受け継がれているというわけではありません。
木造住宅の工法にも歴史による変遷があり、現在住宅向けに使用されているのは数十年前と比較してかなり耐久性に優れた方法になっています。
いわゆる「古民家」と言われるような古い木造住宅に用いられているのは「伝統工法」と言われており、木材を継ぎ手や仕口といった独特の木材加工によって仕上げていることが特徴です。

古民家は非常に丈夫な作りをしているものが多いですが、これは非常に良質な木材を用いるとともに、木材の特徴をよく理解した職人技によって作られていることが理由です。
もっとも、木材はいくら丁寧に扱っても必ず寿命が来ますので、長く木造住宅を維持するためには定期的に木材を入れ替えるなどメンテナンスが必要になります。

現在の木造住宅で用いられている材木は国産だけでなく安く輸入される海外のものも多く使用されているので、古民家のような木材の素材を活かした職人的な住宅を建築することはできません。
しかし建築基準法により耐震性が維持できる構造建築とされているので、木造住宅ならではの温かみを感じられる住宅を建築することができます。

メリット・デメリット

在来工法の最大のメリットは、設計の自由度が高いことです。
前述したように在来工法では基礎を作った後に柱や梁を設置してそこに壁や窓をつけていくという形になりますので、どこにどういった開口部を設けるかといった間取りの自由度はかなり高くなります。
設計段階から住宅づくりに参加したいという人にとっては在来工法は最適な方法と言えるでしょう。

一方で、デメリットとして定期的なメンテナンスが必要になるということがあります。
特に基礎部分など日当たりが悪い箇所の木材は腐食が進みやすくなりますので、20~30年ごとに大規模なリフォームをして耐震性を維持していかなければいけません。

鉄骨造やコンクリート造の建物と比較をした場合、耐震性がやや弱くなってしまうこともあるので、地震の心配がある地域では基礎工事にかなり力を入れる必要があるでしょう。